劣等遊民

千の旬に会うために。

卑しくあるな よく生きろ

 どす黒い感情に覆われてある、僕という器。硬いくせに脆く、腫れ物扱いされるのがオチだ。
 今に至るまで、あまりに卑しくありすぎた。楽に流れて自己保身ばかり。他者に心を砕くことなく雑に世の中を蹴りつけてきた。器が溢れそうになったら逃げを打ち、誰かの顔に泥を塗った。目の前をやり過ごすのに精一杯で、想像力など微塵も無かった。
 敵は僕にあり。人が褒めてくれたとすれば、そっくりそのまま彼の美点だ。逆に叱咤を受けるとしたら、そっくりそのまま僕の怠惰だ。

 志高く行けるか。何一つ確信はないし自身も足りない。吹けば飛ぶようなエゴとプライド。余計な言葉で飾る現在と無価値な衝動。それ以外に何を持てるか。

 駄目な時こそ胸を張れ。今。