劣等遊民

千の旬に会うために。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

レモングラスの夕刻に

青年は悩んでいた。彼はくよくよする性分だ。1年前に祖母を亡くし、その時には泣かなかったが後から後から胸はつかえ、3ヶ月後には夢に見るまでになった。夢で会う祖母は毎回謎のお告げ? を下し、そそくさと今の居所に戻るのだ。そんなことさえあったから、…